スミスマシンを安全に使うための基本はわかっていても、やはりフィットネスジムの現場では、「何となく使えると思った」「まだ大丈夫だと思った」そんな油断で起こる事故があったりします。
ここでは実際に起こったスミスマシンの事故事例と、もっと効果を高めるためのポイントについて、専門トレーナーの視点でわかりやすく解説いたします。
この記事をお読みになる前に「スミスマシンの正しい使用方法、初心者向けスタートガイド」をお読みいただけると、より理解しやすいです。
スミスマシンで起こる事故の多くが、セーフティバーのセッティング忘れによるものです。スミスマシンに慣れてきても「大丈夫だろう」ではなく、「〇〇かもしれない」という気持ちが大事です。
同じスミスマシンでも、メーカーにより形やバーの重さが違います。
エクササイズにより体の向きを変えることで、より効果は上がります。
1.スミスマシンでも事故やトラブルはありますか?
良く起こるのは、エクササイズを終わろうとしてラックオンしたつもりが、フックが外れてバーが落下する事故です。
「もう大丈夫」と気を抜いた瞬間なので、危険性が高くなります。
その時もセーフティバーをセットしていれば、重大事故にはなりません。
接触事故も起こります。
スミスマシンが設置されているのはフリーウェイトエリアなので、重りを持った人がうろうろしています。
スミスマシンを使っている本人ではなく、横を通ろうと思った人が動いてるバーに当たって怪我をすることもあります。
フリーウェイトエリアを利用するときは、トレーニングマシンエリア以上に周囲に気を配るようにしましょう。

イヤホンやヘッドホンをしたまま運動する方々も多いです。
ランニングマシンや固定式自転車は良いですが、トレーニングエリアでは周囲の音が聞こえなくなり危険な行為です。
エクササイズに集中するため使いたい気持ちもわかりますが、混雑時は外すほうが安全です。
2.もっとスミスマシンで効果を上げる方法はありますか?
スミスマシンには大きく2つのタイプがあります。
ガイドレールが床と垂直なタイプと、少し角度がついているタイプです。


ガイドレールが垂直なタイプは、どっちを向いても効果は変わりません。
鏡を向いて行うほうがフォーム修正しやすいと思います。
ガイドレールに角度がついているタイプはどっちを向いて行うかで、安全や効果に差が出ます。
メーカーとしては正解がないそうですので、ここでは私の経験上、ケース・バイ・ケースとして、スクワットとベンチプレスをもとにご説明いたします。
スクワット
フルスクワットで深くしゃがむとどうしても体が前傾しますので、下の写真のような方向で行うと良いでしょう。
全身の筋肉をうまく使って、無理なくスムーズにしゃがめます。

ハーフスクワットのように浅めにしゃがむ場合は、上体が直立に近いので、下の写真のように逆方向で行っても構いません。
特に太ももの筋肉の特性上、太ももの前に負荷をかけたい場合はこのほうが向いています。

ベンチプレス
はじめてベンチプレスを行う場合、肩への負担を軽くし、自然な軌道でいうと下の写真が望ましいです。

逆に慣れてくると、胸の筋肉の収縮方向に合せて斜め下に押すような軌道で行うと、胸に筋肉をつけるためには有効にもなります。


デスクワークのため猫背で、姿勢がわるい人がほとんどです。
肩が前に出ていると、ベンチプレスをしても効果が出ないばかりか、肩を痛めることになります。
そのような場合は2枚目と同じ向きで行うほうが安全です。
もちろん本来は運動の前に猫背を解消することが優先です。
その他、スミスマシンでよく行われるエクササイズについても、矢印で方向を示します。
矢印の向いている方向に、体の正面が向いています。
ここで詳しい説明は割愛いたしますが、関節や筋肉にそって自然に行うと次のようになります。

・デッドリフト ←
・バーベルロウイング ←
・ヒップスラスト →
・アップライトロウ →
・ショルダー・プレス →
24時間ジムにはスタッフやトレーナーがいないことも多いでしょう。
「本当はフリーウェイトをやってみたい」「効果が高いような気がする」と思っていても、気が付くとトレーニングマシンを使い続けていませんか?
もちろん、トレーニングマシンも正しく使うと運動効果はしっかり上がりますが、この機会にスミスマシンにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
もし、「自分のフォームが正しくできているか不安」という方は、パーソナルトレーニングを受けてみることも良いかもしれませんね。





